足立区出身税理士の海外旅行記

地元の東京都足立区で事務所を開業している税理士の海外旅行記です。

直行便の効果(カンボジア・ベトナム旅行20)

 前述の通り、シェムリアップは数多くの外国人旅行者が訪れる東南アジアを代表する観光地である。無論、日本人旅行者も各所で見かけたが、国別観光客数についてガイドに確認したところ、日本はアジア諸国の中では(多い順に)中国・韓国に次ぐ3番目とのことであった。
 この要因は、各国のハブ空港とシェムリアップ間の直行便の有無に大きく影響している。中国・韓国については、各国内の都市からシェムリアップへの直行便が就航しているため、母国を出発して数時間で到着することができる。これに対して我が国の場合には、タイ・ベトナム等での乗継ぎを余儀なくされ、待ち時間を含めると10時間を超えてしまう。特に中高年の旅行者にとっては、この差が大きく感じられるのではないか。ちなみに、大韓航空は日本との直行便がない幾つもの都市(例:チェコのプラハ、ベトナムのダナンなど)にも路線を有しており、これが観光客の増加に大きく寄与していると思われる。
 空港のキャパシティや発着に関する各国間交渉の成否など様々な制約はあるのだろうが、我が国も他のアジア諸国に後れを取ることのないよう、路線拡充に向けて努めて欲しいと願う次第である。

中野浩志税理士事務所
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定番の景観(カンボジア・ベトナム旅行19)

 土産物店を後にして、いよいよアンコールワットへの入場である。アンコールワットは西門が入口であるので、(午前中は逆光となるため)午後に観光客が殺到する。そのため、我々のツアーを含むほぼ全てのツアーが、午後にアンコールワット観光を組み入れている。
 予想通り、アンコールワット西門からの参道は観光客で溢れていた。西塔門を超えて回廊部分に近づくにつれて、テレビや雑誌で見覚えのある景観が広がってきた。ガイドに従って最も美しいアンコールワットの姿を拝める絶好の鑑賞スポットに移動し、しばしその姿に魅了される。定番だからこそ、これまで見てきた映像と実際に目にした姿とのギャップが一層大きく感じられる。
 そして回廊内部に入って主要な像やレリーフなどを1時間程度鑑賞。最も内部に位置する第三回廊は入場制限が付されており10分程度待たされたが、そこから眺めるアンコールワットもまた格別であった。ちなみに、この回廊を登る階段は極めて急勾配であるので、足腰が強くない年配の方は十分注意しなければならないだろう(特に下り)。
 こうして今回ハイライトであるアンコールワット観光はあっという間に終了し、山上からの夕日鑑賞のため移動を開始した。

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土産物店巡り(カンボジア・ベトナム旅行18)

 ツアーで必ず付いてくるのが土産物店巡りである。このツアーでは2回(昼食後と全観光終了後の帰路)だけであったので健全な方なのだろうが、1日で数か所引っ張り回されるケースもあると聞く。ツアー参加否定派がその理由として挙げる大きな要因でもある。
 昼食後に立ち寄ったその内の1店は、ご当地クッキーを中心とする菓子類を販売する店舗である。我々の他にも先客(全て日本人)が多数店内におり、どうやら日本人向けツアーの定番コースになっているようである。販売価格は日本相場とほぼ同額であり、普通に考えれば数段格安で良い土産が地元マーケット等で買えるとも思えるのだが、パッケージや中身がいかにも日本人好みであり、バラマキ土産として大量に買っていく旅行者を何人も目にした。かく言う私も1箱買って売上げに貢献したし、我々のツアー客のほぼ全員がこのクッキーを買っていたと記憶している。
 ちなみに、この土産用として買ったクッキーであるが、その後の行程で空腹に耐えかねて半分を食してしまった。6ドルという現地相場で見れば破格な金額で購入したものの、実用的役割を果たしたことをもって良しとしたい。

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和やかな昼食会場(カンボジア・ベトナム旅行17)

 昼食会場は、市内中心部の大きなレストランであり、我々同様に多数のツアー客が食事を取っていた。かなり日本語が飛び交っていたことから、おそらく半分以上は日本人ではないかと思われる。日本人の旅先として馴染みが薄いと考えていたカンボジアであるが、決してそうではない。ともすれば、日本国内のどこかではないかと誤解してもおかしくない雰囲気であった。
 食事は、炒めものや揚げ物を中心とする数品を数名でシェアして食するスタイルであり、飲み物は別料金である。カンボジアビールやアンコールビールなどご当地ビールを注文する人が多かったが、私は夕食で飲むことにしていたので、ここは水で我慢した。料金は、ビール1缶は1.5ドル、水は1ドルであり、カンボジア滞在中に利用した幾つかのレストランでもほぼ同額であった。ちなみに、私は今回旅行中において1度も水を購入していないので(ホテルやツアーで支給されるボトルを利用していた)売店での販売価格はわからないが、水は観光地で0・5ドル、地元スーパーで0・25ドルと言ったところではないだろうか。
 こうして参加者同士でテーブルを囲みながら、午前中の感想や明日以降の予定などについて数十分間談笑した後、午後の観光スポットに向かった。

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アンコールトム(カンボジア・ベトナム旅行16)

 この日の午前中は、まずアンコールトムという代表的な遺跡に向かった。アンコールトムは、アンコールワットの北に位置する広大な遺跡であり、アンコールワットと並ぶ同地の遺跡群を代表する。アンコールワットの名前と風景があまりに有名であるため、一般にはさほど知られていないのだが、同地を旅すればほぼ100%訪れる最重要スポットの一つである。ちなみに、周囲約12キロとアンコールワットと比べると10倍以上広いため、この日はその中でも特に有名なバイオンを中心に巡り、翌々日には個人でトゥクトゥクをチャーターして再度このエリアを巡ったが、結局全体の半分強しか観光できなかった。
 第一印象としては、そのスケールの大きさに驚かされるばかりであり、訪れる人の多さにも改めて驚かされた。狭い遺跡群の中を幾つもの団体ツアー客が動き回り、撮影スポットにはそれを待つ人々の列ができていた。遺跡に関する具体的な説明については割愛するが、ただただ素晴らしいという他ないものであり、私の記憶には一生残り続けることだろう。
 アンコールトムの主要部分を2時間程度観光した後は、タプローム遺跡に向かった。この遺跡は、まさに「神秘的」という表現がぴったりであろう。他の遺跡のようにその建造物の偉大さや美しさに目を奪われるというよりも、大木が遺跡を侵食しつつある場所を何か所も目にしながら、自然の脅威と偉大さ並びに自然と遺跡の見事なまでのコラボレーションを実感することができる絶好の場所である。
 こうしてあっという間に約3時間の観光が終了し、昼食をとるべく市内中心部に戻った。

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ツアーガイドの良し悪し(カンボジア・ベトナム旅行15)

 ツアーに対する評価・感想を分ける大きな要素がガイドの質である。結論から言えば、この日のガイドは大当たりであった。今回旅行では、この日の翌日並びにホーチミンにおいても現地ツアーを利用しているが、この初日のガイドが群を抜いている。
 まず、日本語がかなり堪能であり、各遺跡の主要ポイントにおいて丁寧に説明してくれた。そして、ここぞという撮影スポットに案内して写真撮影もしてくれる。一人旅の場合にはかなり有り難いサービスである。さらに、最近の日本事情にも精通しており、移動中にもこうした話を交えた雑談により退屈することはなかった。
 ツアーと聞くと時間に拘束されて窮屈に感じられることも多く、私自身もそのイメージが先行していた。本ツアー参加を通じてツアー参加のメリットや有益性を再認識するとともに、今後の自分の旅程において必要に応じて現地ツアーを組み入れることも前向きに考えたいと思うに至った。

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元気な欧米人(カンボジア・ベトナム旅行14)

 アンコールワット遺跡群は、市内中心部から数キロ離れていることに加えて、その中核部分だけでも数キロ四方に及ぶため、当然徒歩による移動は困難であり、観光手段としてはバス・タクシー・トゥクトゥクなどがメインとなる。しかし、中には自転車で観光している個人旅行者も数多く見受けられ、その多くは欧米人であった。
 同じ自転車による遺跡観光でも、タイのアユタヤ観光の場合には2~3キロ四方という限られた範囲内に主要遺跡が集中している。従って、私も自転車を利用して適度な運動というレベルで気持ちよく観光できたのだが、アンコールワットにおける自転車利用は全くの想定外であった。しかし、暑さが想定したほど厳しいものではないこの時期において、市内から遺跡群までの数キロの道のりさえ苦にしなければ、決して不可能とは言えない距離ではある。特に、夕方に自転車を走らせる欧米人は皆のんびりムードで楽しそうであり、決して苦にしている感じではなかった。
 自転車による観光では、誰もが気づかない小さな発見や出会いを生むことも多く、それが旅の醍醐味にも深く結び付く。体力自慢の若者にとってはチャレンジする価値がある経験であると言えよう。

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大行列の正体(カンボジア・ベトナム旅行13)

 こうしてツアーオフィスを約30分遅れで出発して15分ほど走ると混雑した通りに差し掛かり、アンコールワット入場券を持っていない人はここで降りるようガイドから指示があった。私も含めてこの日が実質観光初日となる多くの人々がバンを降りると、正面に聳える小奇麗な建物の前に大行列を目にした。ここがアンコールワット遺跡群の入場券売り場であった。
 入場券は、1日券(20ドル)・3日券(40ドル)・7日券(60ドル)の3種類があり、各券によって購入するカウンターが異なる。我々はほぼ全員が3日券を購入するので同じ場所に一列に並んで10分ほど待った。その後、ガイド斡旋の下で料金支払い・チケット用の写真撮影(その場で撮影してチケット右下に転写)・チケット受領などが行われたが、全ての手続きを終えてバスが出発するのに30分近くかかった。
 仮にツアーに入っていなかったら、この時点でかなり混乱したと思われるほどの混雑ぶりであり、改めてアンコールワット遺跡の価値・人気を再認識した。と同時に、遺跡入場料が高過ぎるとも思ったが、こうして徴収された金銭がこの壮大な歴史遺産の保全のために多少なりとも役立つならば、前向きに考えて支払うべきだろう。

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ぼったくり防止対策(カンボジア・ベトナム旅行12)

 前項の2人が遅れた理由は、ホテルからトゥクトゥクに乗ったものの、ドライバーが道に迷って市内をぐるぐる回ったため遅くなったというものであった。初めての土地であれば起こりうる事象であるが、問題はこのドライバーに対して結局10ドル支払ったという事実である。
 ドライバーが意図的に迷ったのか否かなど詳細に関する真偽は不明であるが、一つ確実に言えることは、市内中心部移動の10ドルはナンセンスである。シェムリアップはカンボジア随一の観光地であり、カンボジア政府も外貨獲得の最重要拠点として重視していることから、カンボジアという国のイメージに反して治安はかなり良好であり、今回旅行中においても不安は全く感じなかった。しかし、それに反比例する形でドライバーによるぼったくり系の話は本件も含めて今回旅行中に2~3度耳にしている。
 本件に関して私自身が心がけている事項としては、①客待ちしているタクシー等は利用しない(ホテル等に手配してもらうことがベスト)、②行きたい場所を正確に相手に伝える(最低2度は繰り返す)、③料金交渉後は合意した金額をメモして相手に見せる、④余計な情報を与えて相手に付け入る隙を与えない、などである。実は、私もプノンペンにおいて上記②をテクニカルに対応し過ぎて失敗したので大きなことは言えないが、特に発展途上国においては曖昧・適当な言動が一切通用しないことだけは確かであり、相手に足元を見られないようしっかり対応していく必要がある。

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初現地ツアー(カンボジア・ベトナム旅行11)

 こうしてスムーズに両替・移動を済ませて8時前にツアーオフィス前に到着。今回は日本語ツアーへの参加であり、エントランス前には既に何名かの日本人が待機していた。私自身こうした現地の1日ツアーに1人で参加するのは久しぶりであったので、若干不安もあったのだが、観光バスを待っている間に他の参加者と旅の話で打ち解けることができたので、心配は全くの杞憂であった。
 ちなみに、この時の参加者は夫婦参加・親子参加・1人参加など合計で10名程度。参加形態は様々であったが、全員が旅好きの人々であることは十分窺い知ることができた。さすがにカンボジアが初海外旅行という人は皆無であり、皆少なくとも数か国は旅している人たちであったことから旅の話には事欠かず、移動・食事中には旅の話で盛り上がった。
 定刻から少し遅れて観光用のバンが到着し、皆それに乗り込んでいざ出発という段階になって、1組(2人)の参加者が来ないので暫く待つこととなった。そして待つこと約30分、彼女たちがようやく乗り込んできて、バンは目的地に向けて出発した。

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ドルとリエル(カンボジア・ベトナム旅行10)

 シェムリアップの中心街の一つであるオールドマーケットもこの時間帯は比較的閑散としていたが、両替所は既に何店かオープンしていた。ドルからリエルへの両替レートについて確認したところ、1ドル=4,000リエルとのこと。予想通りの相場であったのでここで20ドル両替した。
 カンボジアの現地通貨はリエルであるが、ドルも現地通貨同様に広範に流通しており、ガイドブックには主要観光地のみを旅する場合におけるリエル両替は不要と記載されているくらいである。だが、前項で述べたチップ問題並びに現地通貨の収集を趣味としている私としては、本両替は必須であった。ここで渡されたのは5千リエル紙幣が16枚(8万リエル)。通常であると高額紙幣も含めて渡されるのであるが、ドルが基軸通貨として広く流通しているせいなのか、あらかじめ使い勝手の良い紙幣に分割されていた。しかし、5千リエル札ではチップとして使用できないので、このうちの1枚を千リエル札5枚にチェンジしてもらった。結果として紙幣は20枚を超え、財布内は早くも紙幣で一杯になった。
 ちなみに、この後の各種買物時における値札表示は全てドル表示であり、リエルオンリーの場所は皆無であったことから、前述のガイドブックの説明は正しい。私は旅行途中において多額のリエルを残してしまうのではないかと不安に駆られ、ドル表示の店舗においても積極的にリエルを使用したほどである。なお、この場合には店側において1ドル=4千リエルでリエル換算してくれるので、実害はないことを付しておきたい。

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カンボジアの気候(カンボジア・ベトナム旅行9)

 事前準備の段階において、カンボジア=暑い=Tシャツ1枚で十分という先入観があったが、これは完全に誤りである、初日夜の空港から市内への移動時と同様、この日の早朝の移動においてもかなり冷え込んだため、長袖は絶対に手放せない。これはプノンペンも同様であり、午前9時頃迄と夕方16時以降のTシャツオンリーは厳しい。
 そのうえ、これに拍車をかけたのが観光施設や交通機関の空調である。何しろ空調が効きすぎており、長袖を着ていてもまだ寒い。後述するシェムリアップからプノンペンにボートで移動した際やプノンペンからホーチミンにバスで移動した際には、長袖の上に薄手のセーターを着用したほどである。まさか、自宅⇔成田空港以外でセーターを取り出すことになろうとは夢にも考えなかった。これは東南アジア諸国共通の事象であると思われ、ガイドブック等にもごく簡単に触れられている程度であるが、実際に旅行してみるとかなり切実な問題である。
 また、この時期は乾季であることから湿度はそれほど高くなく、日中も30度前後であれば軽く汗ばむ程度であることから、日本の真夏と比べれば断然過ごしやすい。さらに、観光にとって障害となる雨については、この時期が乾季に該当することから心配は無用である。つまり、年末年始はカンボジア旅行の超ベストシーズンということである。無論、それは日本人をはじめとする観光客が数多く訪れるピークシーズンを意味し、物価も上昇するということなのだが・・・

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朝からクメール料理(カンボジア・ベトナム旅行8)

 この日の朝は6時に起床。素早く身支度を整えて朝食会場に向かった。シェムリアップのホテルの朝食タイムは概ね6時からであり、他都市と比べるとかなり早い傾向にある。この要因は、アンコールワット観光の目玉である朝日ツアーや早朝観光がポピュラーであるためと考えられる。
 ブッフェスタイルの朝食メニューは、一般的な洋食からクメール(カンボジア)料理まで幅広く用意されており、この場でクイティウ(米麺)やクメールカレーなど多くのご当地料理を食することができた。また、朝食会場は広々としており、かつ早朝ということで人が疎らであったことから、快適な食事を満喫できた。
 この日は、終日現地ツアーに参加してアンコールワット遺跡を観光予定であり、午前8時にツアー会社オフィス前に集合する必要があった。このホテルからオフィスまでは徒歩15分程度と聞いていたので、7時30分にホテルを出発すれば十分に思えたが、カンボジア初移動かつ両替も行いたかったので、7時にはホテルを出発した。
 通勤時間帯ということで相当の交通混雑を想定していたが、予想に反して道路横断はスムーズに対応できた。シェムリアップに関して言えば、夕方はかなり混み合うものの横断できないほどのレベルではなく、少なくともインドを基準として考えると概して問題ないレベルと言える。これはカンボジア旅行における大きな安心材料となった。
 歩いて10分ほどでシェムリアップ中心部のオールドマーケットに到着。約1キロ離れていたので無事辿り着けるか不安であったが、全く問題はなかった。ちなみに、トゥクトゥク(原付三輪オート)を利用すると1~1.5ドルと聞いていたが、少なくとも私にとっては無駄金である。

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小銭不足(カンボジア・ベトナム旅行7)

 無事ホテルに到着し、まずはフロントでチェックイン手続きを行った。決してゴージャスホテルとは言えないが、コンパクトながらスタイリッシュで清潔さを感じさせる造りである。壁が薄くて周囲の話し声が筒抜けであり、特に朝日ツアーが開催される早朝時間帯には起こされることが多かったなど難点もあったが、全般的に見れば設備・サービスともに合格点である。ちなみに、本ホテルに限らず今回旅行において宿泊した3ホテルともにコスパは高く、今回旅行をより快適かつスムーズなものにした大きな要素であったと考えている。
 その後はベルボーイに連れられて宿泊部屋に移動し、部屋の使用方法等について大まかな説明を受けたのだが、ここで彼に対してチップとして渡すべき小銭がないことを再認識する。実は、この事態はある程度想定しており、枕銭用にタイ10バーツコイン(約30円)を事前に何枚か用意していた。しかし、隣国とは言え外国通貨を受け取るかどうかわからないことに加え、枕銭と異なり直接やりとりとなるため、ここでバーツを登場させることは憚られた。とは言え、さすがに与えないという選択肢はなかったので、仕方なく手持ちの1ドル札を渡したら先のタクシードライバー同様に非常に喜んでいた。
 この国の1ドルの価値は、少なくとも我々にとっては千円以上の価値を有する。現地の人々が喜ぶ顔を見るのはこちらも嬉しいが、適正な相場を逸脱した金額を与えすぎると今後過度な期待を抱かせることとなり、結果として無用のトラブルを招きかない。明日はまず現地通貨の入手を最優先に動くことを決めて、床についた。

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空港タクシー②(カンボジア・ベトナム旅行6)

 シェムリアップは、アンコールワットを擁するカンボジア随一の観光都市である。従って、ドライバーが翌日以降の観光の足として自分を強く売り込んでくることは定番行為であった。そして、予想通り明日以降の予定を尋ねてきた。
 今回の旅程ではシェムリアップ滞在3日間のうち1日半は現地ツアーを利用する予定であったため、その旨を正直に伝えれば押し売りを防げるだろうか。いや、おそらく滞在全日程ツアー参加と言ってもこの男には通用しないだろう。そう考えた私は全く別の言葉を口走った。「俺はビジネスでここに来た。そして職業はライター(記者)だ」と。いかにも観光客といった風体であるとすぐにバレる虚言であるが、私の場合大きなスーツケースや旅行鞄を持っているわけではなく、風体的にもできる限り観光色を消していたので、ビジネスと言っても通じるように思えた。
 これを聞いたドライバーは、スケジュールの話から一転して自らの窮状について話し始めた。要約すると、「乗客から貰う代金の多くはボスの懐に入るので、俺は薄給で家族8人を養っていかなければならない。両親もポルポトに殺された。いくら働いても貧乏から抜け出せない」と言ったところか。私は適当に相槌を打っていたが、目的地に着く寸前になるとチップを求めてきた。その態度は決して強圧的なものではなく、かつホテルは目の前であったので拒否して別れることも可能であったが、序盤における無用なトラブル回避のため1ドル渡した。意図的に別のホテルに連れて行かれたり、強圧的に法外なチップを要求されることに比べれば、まずもって問題ないレベルであろう。こうして苦心しながらも第一の難関を乗り越えた。

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空港タクシー①(カンボジア・ベトナム旅行5)

 海外旅行において空港から市内への移動は難関の一つである。見知らぬ土地を移動する最初のシチュエーションであり、特に発展途上国の場合には鉄道・バス等の公共交通機関がないことが多いため必然的にタクシーを利用することになる。そしてこの場合、ドライバーとの料金交渉という精神的疲労を伴う作業を生ずることが多い。
 シェムリアップの場合には、他の多くの東南アジア諸国の主要都市と同様にエアポートタクシーという定額タクシーが運行されており、一般タクシー利用の場合には一律7ドルと定められている(ちなみに大型タクシーは10ドル、バイクタクシーは2ドル)。しかし、この定額タクシー=安全とは限らず、ドライバーの中にはぼったくりや強盗を目論む危険な輩もおり、特に夜間の場合にはその傾向が強くなると言われている。
 定額タクシーカウンターに到着し、早速空港タクシー手配を依頼する。受付にいたのはガラの良くない男性数名であったために多少不安であったが、特にトラブルなく空港タクシーに乗車することができた。しかし、ドライバーはいかにもお調子者風の中年男性であり、トラブルの臭いを感じずにはいられなかった。

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シェムリアップ空港(カンボジア・ベトナム旅行4)

 飛行機は予定通り19時前にシェムリアップ空港に到着した。国際便も就航する空港ではあるものの、日本の地方都市と比べても一段と小さな空港である。
 降機後そのままターミナル外の道路を5分程度歩き、ようやくターミナルに入って入国審査を受けた。ちなみに、カンボジア入国に際してはビザが必要であり、未取得の場合には入国審査前にアライバルビザを申請・取得する必要がある。取得手続きは簡単であり、この時にも多くの旅行者がアライバルビザの申請窓口前に並んでいた。しかし、私は現地での混乱要因を減らすために日本で対応可能な事項はできる限り日本で行うことをモットーとしていることから、事前に在日カンボジア大使館で取得済であった。ちなみに、どちらで取得しても料金はほぼ同額であることから、特段の事情がなければ日本であらかじめ取得しておいた方が良いと考えられる。
 入国審査では指紋認証も行われると聞いており、カウンターにはそのための機械も設置されていたのだが、なぜかこの時には行われなかった(出国時には行われた)。次に、本来は税関検査があるのだが、カウンターに職員がいなかったために申告用紙を箱の中に入れてそのまま立ち去った。付近には両替所もあったが、カンボジア領内ではドルが一般的に流通しており両替は不要と聞いていたので、あらかじめ日本で用意しておいたドルを使用することとしてスルーした。
 こうして、本旅行第一の関門を迎えることになる。

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バンコクエアウェイズ(カンボジア・ベトナム旅行3)

 バンコク→シェムリアップ間の移動に際して利用した航空会社は、バンコクエアウェイズというタイの航空会社である。約1時間という短時間フライトであることからサービスに対する期待はなかったのだが、良い意味でその期待は裏切られた。
 まず、1時間のフライトにもかかわらず食事付きであった。離陸してベルトサインが消えるや否や食事がサーブされ、15分もすると食事トレイが片づけられるというかなり慌ただしい状況ではあったものの、味も普通であり若干得した気分であった。
 また、こうした食事サーブをはじめとする作業において、2~3名の男性キャビンアテンダントがきびきびと大変手際良く動いていたのが印象的であった。無論、搭乗・降機時における乗客に対する挨拶やその他の応対等もしっかりなされていた。
 低価格運賃により乗客を安全に輸送することのみに主眼を置くLCCの利用者が近年増加しているが、私個人としては(多少運賃は高くとも)輸送以外の機内サービスも積極的に受けたいと考えており、そのことが旅を一層楽しく快適にするものと理解している。

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見覚えのある空港(カンボジア・ベトナム旅行2)

 バンコク到着後はシェムリアップ行きの国際便に乗り継いで目的地を目指す。歩きながら見覚えのある空港だと思ったら、約1か月前にもこの空港を利用していることに気付いた。政治的な対立が長期に亘って続いているタイ国内であるが、空港は至って正常に機能しており問題はなさそうである。
 約1か月前に利用した空港であることに加えて、乗継ぎ時間も約1時間半あるので一般的には問題ないレベルであるが、この時には若干混乱した。まず、到着ゲートから乗継ぎゲートまでの距離が非常に長かった。ほぼ空港の端から端までの移動を余儀なくされ、歩いていて多少心配になった。
 続いて迷ったのが乗継便のチェックイン手続きである。WEBチェックインの時点ではバンコクまでの搭乗券しか出力できず、乗継便の搭乗券はバンコク空港でチェックイン・入手することになっていたのだが、そのカウンターがなかなか見つからない。インフォメーションで確認して何とか辿り着いたが、かなり目立たない場所にひっそりと設置されていた。カウンターの場所に関する案内を充実させるなど、もう少し搭乗者の利便性を考慮して欲しいところである。

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寒空の中の移動(カンボジア・ベトナム旅行1)

 時刻は午前7時半。真冬並みの一桁台の気温にもかかわらず、薄手のセーターとハーフコートという周囲から見れば奇異に感じられる服装で自宅を出発した。これから半袖一枚で過ごせる南国に行くので、荷物はできるだけ軽くしたいとの理由であったのだが、電車待ちの数分が異様に長く感じられた。
 いつも通りに特急料金がかからない特急に乗車して成田空港第一ターミナルに到着。これまではワンワールド系の航空会社をメインに利用していたため、常に第2ターミナルから出国していたのだが、今回は久しぶりに第一ターミナルからの出発である。
 前回同様にWEBチェックインを済ませているので、スムーズに保安検査場・出国ゲートへと移動。混雑を考慮して、本格的な年末年始休暇の開始(12月28日)よりも2日前倒ししたのだが、ゲートは意外と混みあっていた。
 飛行機はほぼ定刻通りに成田空港を出発し、16時頃にバンコクのスワンナプーム国際空港に到着した。

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