ホイアンでは結構時間が余るであろうことを想定し、マッサージ店にはあらかじめ目星をつけておいた。他の都市と同様、各店舗間の価格には相当バラつきがあったが、他の都市と比べて外国人旅行者向けの高級店の割合が多いと感じた。
この日に私が入ったのは、ネット口コミで1位であった高級マッサージ店(以下「A店」と呼ぶ)。ボディマッサージ1時間で33万ドン(約1,650円、他にチップ3万ドン)とかなり強気の料金設定であったが、さすがに施術は最高レベルと言って良いだろう。そして、何よりも施術前・施術後にお茶や菓子がサーブされたり、従業員が気さくに話しかけてくれたりといったサービス・ホスピタリティ面の高さが大変意外であった。強気の料金に見合った価値は十分あったと言えよう。敢えて意地悪な見方をするならば、そのホスピタリティさに若干ぎこちなさを感じたのだが、これは慣れとともに解消されていくものと考えている。
ちなみに、翌日にはやはり口コミ上位のマッサージ店(以下「B店」と呼ぶ)を訪問。料金は、フットマッサージ1時間で40万ドン(約2千円、他にチップ4万ドン)と前日以上。サービス・ホスピタリティ面はA店と同様良かったが、施術はA店の方が上であることに加え、予約時間から20分以上待たされたのは減点要素(この待ち時間はずっと従業員と英会話だったので個人的には悪くないが)。加えて、施術担当者があからさまにチップを求めてきた点も印象が悪い。
最終日は、これも口コミ上位の店舗(以下「C店」と呼ぶ)で1時間フットマッサージが33万ドン(約1,650円、他にチップ2万ドン)。この店は、まずA店・B店と比べると総合的に劣る。加えて、フットバスの時間や店内移動時間も含めて1時間であったと思われ、実際の施術時間は間違いなく45~50分であった点が大きな減点要素。だが、この点をあらかじめ海外のマッサージ店で確認するというのはハードルが高い・・・
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ホイアン観光は14時半頃から開始し、この日は中心エリアの西側部分(日本橋など)を中心に見学。ダナンで出会った日本人女性が言っていたとおり、ホイアン中心部は狭いので、半日で全体を見て回ることも不可能ではないと思われたが、仮にここで頑張り過ぎると翌々日にすることがなくなってしまうことも考え、この日は西側にポイントを絞って回ることにした。
ちなみに、このエリアに入るためには5枚綴りのチケットを購入することが必要であり(1枚単位での購入は不可)、料金は12万ドン(約600円)。このチケットはエリア内の観光名所を見学する度に1枚ずつ切り取られる。私は、日本橋の西側エントランスから入ったのだが、ここで係員に呼び止められて購入。ネットではこのエリアに入るだけでチケットを1枚切られるようなことも書かれていたが、この時はそのまま5枚綴りのチケットを渡された。また、日本橋の観光に際しては1枚チケットが必要になるが、ただ通行するだけであればチケットは不要であった。
エリア内には数々の見学スポットが多数点在しているが、各見学に要する時間は10~15分程度で事足りる。2時間で一通り見て回った後は、18時までの待合せまでマッサージ店で時間を潰すことにした。
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ツアー予約後は、アンホイ島左端にあるホテルまでひたすら歩き続けたが、この時がこの旅行で体力的に最も苦しかった時間帯であった。というのも、途中で自分のポジションを完全に誤り、結果として大きく迂回する羽目になってしまったからである。通行人に道順を尋ねながら何とかホテルに到着することはできたが、中心部からは思ったよりも離れており、気づけば炎天下の中を30分近く歩いていた。
今回ホイアンで宿泊したホテルは、アンホイ島の左端に位置するリゾートホテルである。中心部からは徒歩10~15分程度離れており、基本的に中心部へのアクセスが良好な中級ホテルを選ぶ傾向が強い私にしては、大変レアなチョイスと言える。
このホテルを選んだ理由としては、アクセスを多少犠牲にしてもたまには眺望のよいリゾートホテルに宿泊したかったというだけであり、決してホテルのロケーション情報を読み誤ったわけではない。また、ネット口コミの評価も大変良く、それだけにこのホテルに対する期待は当初から大変高かった。
結論として総合的な評価は良い。従業員はフレンドリーで朝食のバリエーションも豊富、部屋はリバービューかつ静か、設備面でも何ら申し分がない。しかし、やはりロケーション面の難点をカバーするほどではなく、この点を考慮した上での宿泊料金は決して安くないというのが私個人の正直な感想である。無論これは短期的な観光を主眼とする一旅行者の見解であるので、例えばホイアンでリゾート気分に浸りながら数日滞在する人にとっては最高の宿泊施設と言えるかもしれない、
いずれにしても、炎天下の中ようやくこのホテルに辿り着いた私は、チェックイン後すぐに横になり、1時間程度疲労した体を十分休めた後市街地に足を延ばした。
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去る7月15日(土)~24日(月)までスリランカを訪問した(旅程は以下参照)。同国は最近観光立国として注目を集めており、ここ1~2年の間に是非渡航したいと考えていたところであった。
地理的に見てミニインドの印象が強かったことから、相当疲れる旅になることは渡航前から予想しており、事実その通りであったのだが、その疲れは大変心地よい疲れであった。まず明確にしておきたいのは、スリランカは決してミニインドではないという点である。無論諸々大変な面はあるのだが、インドと比べれば精神的なプレッシャーが明らかに少なく、都市間の交通アクセスも比較的良好であり、さらに衛生環境もさほど悪くないと感じられた。
次に観光面については、中部の遺跡群・東部の高原地帯・コロンボなどの都市部と様々な魅力を併せ持っており、どのような旅行者が訪れても期待以上の満足感を与えてくれるだろう。にもかかわらず、予想に反して日本人旅行者が驚くほど少なかったことは若干残念に感じた。ちなみに、個人的に印象に残っているのはシーギリアロックとコロンボの都市散策である。
最後に、今回は人生で初めて置引き被害未遂に遭遇したことも衝撃的であった。しかもスリランカ国内ではなく、何と空港の搭乗口前で発生したのであるから油断も隙もあったものではない。だが、今考えても摩訶不思議な一件であった。
(旅程)
7/15 成田発ソウル経由でコロンボ着 【機中泊】
7/16 コロンボからアヌラーダプラに移動、ミヒンタレー観光 【アヌラーダプラ泊】
7/17 アヌラーダプラ観光 【アヌラーダプラ泊】
7/18 アヌラーダプラからダンブッラに移動、シーギリア・ダンブッラ観光 【ダンブッラ泊】
7/19 ポロンアルワ観光 【ダンブッラ泊】
7/20 ダンブッラからキャンディに移動・観光 【キャンディ泊】
7/21 キャンディ観光、キャンディからコロンボに移動・観光 【コロンボ泊】
7/22 コロンボ観光 【コロンボ泊】
7/23-24 コロンボ観光、コロンボ発ソウル経由で成田着 【機中泊】
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ホイアンバスターミナルには1時間弱で到着。私は、バスターミナル近くにあるシンツーリストオフィスに出向いて翌日のミーソン遺跡ツアーの予約をするため、同乗していた彼とは18時に再開することを約して一端別れた。
ホーチミンにあった同社のオフィスはかなりの混雑ぶりであったが、ホイアンオフィスは非常に小規模であり、実際にオフィスの存在に気付かずに一度その前を通り過ぎてしまったほどである。加えて、オフィス内も閑散としており、私が訪れた際に観光客は誰もいなかった。だからといってオペレーションに問題があったわけでもなく、私は予定していたミーソン遺跡(入場料15万ドンは別途支払)+復路ボートのツアーを15.9万ドン(約800円)で予約した。
ちなみに、往復バスで行くミーソン遺跡半日日本語ツアーの料金は約6千円。この中にはミーソン遺跡の入場料(15万ドン=約750円)も含まれているが、これを加味しても4分の1程度の格安ぶり。しかも、後述する通りツアー内容には大変満足している。
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ホイアン行きのバスを待っている間、日本人らしき男性がやはり同じバスを待っている様子を目にしたので、私から話し掛けてみた。彼も私と同様に東南アジアの1人旅を趣味とする個人旅行者とのこと。これまでの旅の話について数分雑談した後、目的のバスがやってきたので乗り込んで前後の席に座った。この時彼にバス料金の話をしたところ、やはり最初は3万ドンでチェレンジしてみるとのこと。皆考えることは同じようであるが、この後の対応は大きく異なった。
出発して数分して乗務員が料金徴収にやって来た。私はその様子をつぶさに観察していたが、私の前列席に座っていた中国人旅行者家族と西洋人カップルはいずれも1人5万ドン要求されて支払っていることがわかり、やはり5万ドンで来たか・・・と思った所に私の番がやってきた。
初の予定通り何も言わずに3万ドン渡したところ、「ファイブ」との回答。一度抵抗するも引き下がらないので、財布の中を開けて見せたところ冷静に50万ドン札を指さしてきた。そして結局50万ドン札を渡し、お釣りでしっかり45万ドン返されてしまった。お釣り処理が面倒なので、残り1万ドンで済ませてもらうという作戦は完全に失敗であった。ベトナム人の適当さに期待した作戦であったが、普通に考えれば結果は明らかであったと言わざるを得ない。結果は私の不戦敗と言える。
一方、私の後ろに座った日本人の彼はどうであったか。彼は、私の次善の策をそのまま実践し、1万ドン追加払いで後は無視を決め込み、その後何事もなく無事4万ドンで乗車することができた。これについては様々な意見があるであろうが、私個人としては彼の対応こそが最善策であったと考えている。
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本件の対応については、前日夜の就寝前に幾つかのケースを想定してシミュレーションしていたが、この時点では、まず3万ドン渡し、何か言われたら財布を見せて50万ドン札1枚と1万ドン札1枚を提示し、他の紙幣は持っていない旨主張して1万ドン札のみ渡すというプランで臨むことにしていた。無論、上記2種類の紙幣以外は別の場所にしまっておき、敢えて50万ドン札を提示する理由は、彼らは面倒なお釣り計算を敬遠する傾向があるため、1万ドン札貰って引き下がるだろうとの考えに基づく。
なお、現地住民と同じ2万ドン渡して乗り切るのは現実的には相当厳しいと思われ、3万ドン渡した後は何を言われても無視するという手は考えられなくはないが、(可能性は低いとは言え)トラブルになってバスから摘み出されることも有り得るので、できれば避けたいところ。また、1万ドン追加で渡して後は何を言われても無視するという手は、現実的な対応であり次善の策と思えた。
いずれにしても極めて奇妙な話であるが、私は旅行前からこのバス代の顛末がどうなるかを大変楽しみにしていた。
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12時前にホテルをチェックアウトして向かったのはダナン大聖堂前にあるバス停。ここにはホイアンまでのローカルバスが停車することになっている。ダナン→ホイアン間の交通手段は幾つかあるが、このバスを利用することが最もリーズナブルな方法であり、ネットでも様々なブログで紹介されていた。
当然私もこの交通手段を利用しない手はないのだが、実は1つ問題があった。というのも、このローカルバスの運賃について外国人旅行者は必ずオーバーチャージされるようなのである。バスの正規運賃は約2万ドン(約100円)であるが、外国人料金は3~5万ドン徴収されるとのことあり、特に5万ドン取られたケースは先のブログでも散見された。
3万ドン(約150円)の差であるので大した話ではないと考える人もいるであろうが、あまりに大差の価格設定(金額ではなく倍率ベース)は非常に不愉快であり、かつ中長期的には彼らのためにもならないと思われるので、このような価格設定は早急に是正されるべきである。
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ハン市場を出た後は、ガイドブックに載っているココナツゼリーの店で休息を取った。
ゼリーは約3万ドンであり、前日食べたチェーに比べれば割高であるが味は抜群。ココナツの中に冷えたゼリーが入っているので量はかなり多いが、チェーに比べれば明らかに健康的なデザートであり、機会があれば是非リピートしたい逸品である。
ゼリーでお腹を満たした後は、早朝訪問時には中に入れなかったダナン大聖堂を再訪。この時は無事敷地内に入ることができ周囲を散策したが、見どころとしてはややインパクトに欠ける。ちなみに、GW真っ只中ということで、この時は個人・団体問わず日本人旅行者を多く目にした。
こうして早朝からの観光を済ませた後は、ホテルに戻ってシャワーを浴びてチェックアウト時間の12時近くまで部屋で休息。チェックアウト前の午前中に一通り観光し、観光後にシャワーを浴びてから次の都市に移動するというプランは、ホテルが中心部に位置している場合には大変効果的である。今後私の旅程に多く取り入れられることだろう。
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ダナン博物館も、これまで訪れた2つの博物館と同様、訪問者は少ないが展示は充実している典型的な施設である(入場料は2万ドン=約100円)。特に私が入場した時間は8時頃であったので、館内はしばらく私一人の貸切り状態。展示内容が大変興味深かったので、結局この博物館には2時間近く滞在した。
具体的な展示内容は、ダナンの自然・文化・近代史など多岐に亘るが、やはりベトナム戦争に関する展示が強く印象に残っている。ホーチミン訪問時も感じたことであるが、ベトナム史を語る上でベトナム戦争は避けて通れない出来事であり、この博物館でも当時の兵器や被害者の写真パネルが多数展示されており、その悲惨さを生々しく伝えていた。私がこうした展示を見学している今この瞬間も、まさに同じようなことが中東やアフリカで繰り返されていることは大変悲しむべきことである。
博物館見学を終えた後は、先ほどサイクルリキシャで来た道を徒歩で戻り、ハン市場という庶民的なマーケット内を散策。買いたい物は特段ないので、ただ市場内をぶらぶら歩いた程度であるが、ダナンの活気がよく伝わってきた。
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とりあえず行きたい場所と料金を確認したところ、10万ドン(約500円)との返答。明らかに高額であったのでその場でバイバイしたところ、すぐに5万→4万と値下げしてきた。決して顔には出さないが、個人的にはこの時が最も面白く感じる瞬間である。
3万で提示して3.5万で落とすか、或いは3万で通せばOKかもしれないと考えたが、4年前のインド旅行以来サイクルリキシャマンに対してはかなり同情的になっていた。それは、私より遥かに年上の男性が老体に鞭打って懸命に自転車を漕ぐ姿を見て、少し上乗せしたいという感情に駆られたことに起因する。結局この時も言い値の4万ドン(200円)でOKを出した。以前から再三述べている通り、この手の交渉は基本苦手なのだが、この時は上述の個人的感情が起因している。
目的地の博物館までは川沿いを北上して10分ほどで到着。前日のように散策しながら眺めるのも良いが、今回のようにリキシャに揺られながらのんびりと眺めを楽しむのも愛的である。確かにこれで4万ドンは高いとは思うが、最後の写真撮影にもポーズを決めて快く応じてくれるなど、やはり利用して良かったと考えている。
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ダナン2日目となるこの日は7時には朝食を取り、7時半過ぎにはホテルを出発した。
ダナンのホテルはフエで宿泊したサイゴンモリンホテルに比べて4分の1の料金で泊まれるエコノミーホテルであり、ネットでの口コミ評価が高かった故に予約した。しかし、残念ながら夜は周囲の部屋のドア開閉音や人声などの騒音がひどく、夜中・早朝に何度か目が覚めてしまった。この点は直接的なホテルの責任ではないのだろうが、格安ホテルであるが故の構造面の原因は否めないであろう。
なお、誤解ないように言えばコスパの観点からは十分合格点であり、従業員の接客は良く、部屋も清潔で朝食も簡素ながら申し分ないものであった。しかし、そろそろこのクラスのホテル宿泊は卒業するべき時が来たのかもしれないと考えている。
ホテルを出てまず向かったのはダナン大聖堂。しかし、何らかの理由でこの時点では中に入ることはできなかった。そこで、北に1.5キロほど離れたダナン博物館に向かうことにした。前日の感触から十分徒歩移動可能な距離であり、かつ川沿いを通れば朝の交通混雑に悩まされることもない。だが、ダナン大聖堂前にはサイクルリキシャが客待ちをしており、その前を通ると予想通り声を掛けられた。さてどうするか悩ましい所であった。
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こうして対岸に戻った後は、休憩を兼ねてガイドブックにも載っていたベトナムスイーツ専門店でチェー(ベトナム版あんみつ)を注文。スイーツは健康管理の観点からできるだけ避けるようにしているのだが、ここで食べたチェーは最高レベルの美味しさであり、健康のことも忘れて立て続けに2個注文してしまった(1個当たり1万ドン=約50円)。ちなみに、チェーの中に入っている氷が気になったが、幸いにもその後お腹の調子が悪くなることはなかった。
続いて夕食を取るべくミークワン(ベトナム中部の郷土ヌードル)の専門店に移動。チキンミークワン+缶ビール=4.2万ドン(約210円)とローカル価格の食事であったが、残念ながらミークワンの味は私には合わなかった。
帰路も徒歩で約1.5キロをテクテク徒歩移動。途中のコンビニで水を買ったが、0.5ℓが約4千ドン(約20円)で1.5ℓが約7千ドン(約35円)。フエ・ホイアンの観光地では0.5ℓ=1万ドン(約50円)であったので、観光地では一般価格の3倍程度の値段で販売していたことになる(コンビニで約4千ドンなので、スーパーは約3千ドンと推計)。ケチくさい話だが、水はあらかじめコンビニで買っておくことが好ましい。
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チャム彫刻博物館を見学した後は、ハン川に架かるドラゴンを模ったロン橋を渡り対岸に移動。そこから北に架かるソンハン橋までのプロムナードを1.5キロ近く歩き、ソンハン橋を渡って再度ホテル側に戻ってきた。
この間の移動距離は数キロにも及んだが、広々としたプロムナードや歩道を通行していたので距離ほどには疲労感を覚えず、またハン川沿いの景色もなかなかのもの。やはり先ほど渡ったロン橋のドラゴンは遠くから見ても大変インパクトがあった。
また、プロムナード沿いにはお洒落な店やレストランが立ち並び、或いはローカル屋台が出店していた。川辺にはプラスチック製の椅子も沢山並んでいたが、夜になるとライトアップされ、この辺りは夕涼みを楽しむ地元客などで一杯になるのだろう。ベトナム渡航は二度目であるが、この一連の雰囲気は他のベトナムの都市にはないダナン独特の空気感のように思える。この都市は観光地として更なる成長可能性があることを確信した。
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こうして遅めの昼食を済ませた後は、予定していたチャム彫刻博物館を訪問した。この博物館も、フエの宮廷骨董博物館同様に見応えのある展示物が並んでいるにもかかわらず、訪れる人は少ないという所謂穴場博物館と言える。ガイドブックにも紹介されているが、ミーソン遺跡を訪れる予定がある人は、事前又は事後に訪れて損のないスポットである。
なお、この受付で小さなトラブルに見舞われる。この博物館の入場料は4万ドン(200円)であり、無論1万ドン札4枚で支払うことはできたのだが、これまでのセオリー通りに小額紙幣はできる限り手元に残したいとの観点から、ここで10万ドン札を出した。日本で言えば2千円と言われて5千円札を出すのと同じであり、高額紙幣によるお釣りの発生を嫌がる東南アジア諸国の常識をもってしても何ら問題ない。
ところが、この時の受付女性はお釣りがないと言って受取拒否。6万ドンのお釣りがないわけないと考え、或いはバカにされているのかと考えると無性に腹が立ったので、再度「ノー・スモール・ビル」と言うも頑として受け付けない。この期に及んで折れる訳にもいかないので、再度ポケットを叩いて「ない」というジェスチャーを見せるとともに、最後には隣の売店に向かって同じ言葉を繰り返し言い放った。すると、諦めたようにデスクの引き出しから紙幣を取り出し、6万ドン分の紙幣を見せてきた。話はこれで終わりであるが、やりとりが結構面倒だったので敢えて一項割いて紹介した。
このケースは明らかに相手側に非があるが、本旅行では常識的なお釣りの額(例えば3万数千ドンに対して5万ドン札を支払った場合など)であっても、本当にお釣りがないらしく店員が隣の店で両替して返してきたというケースにも遭遇した。ベトナムは他の東南アジア諸国以上にこの傾向が強い国なのだろうか。
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ホテルでシャワーを浴びて休息を取った後、ようやく外出してかなり遅めの昼食を取ることにした。ホテルから数分歩き、ネットで事前チェックしていた食堂で「コムガー」(チキンライス)を注文。料金は缶コーラと合計で6万ドン(約300円)と順当なところであろうか。ちなみに、ベトナムのチキンライスは何パターンかあるが、この店は鶏のモモ肉がケチャップライスの上に乗っているスタイルであり、味は普通であったが何分食べづらかった。
ここで丁度私の隣のテーブルに座っていた日本人女性に話しかけられた。彼女はダナン在住で前日から旅行でホイアンに出掛けており、昼過ぎにダナンに戻ってきたとのこと。ベトナム全般について一通り話した後ダナンについて尋ねたところ、まだ2か月しか滞在していないのでわからないが、ここ2~3日はホイアン同様にダナンでも非常に多くの日本人を見掛けたので、ダナンも日本人にとって馴染みのある観光地になるのではないかとの話であった。
この点については私も完全に同意見である。成田⇔ダナン間の直行便が就航したことで必然的に利便性は高まるであろうし、ダナンがホーチミンなどベトナムの他都市とは異なる雰囲気を有していることは、先ほど徒歩で移動中に交通面の煩わしさがなかったことでも十分感じられた。これを一言で表現するならば、垢抜けた都市というべきであろうか。
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ダナン駅には13時15分頃到着。ベトナム中部最大都市ということもあり、ここで降車する乗客も数多くいた。フエ駅と比べれば大きな駅舎であるが、それでも迷うことはない規模である。
駅舎前は他の東南アジアと同様にタクシーやバイタクの呼び込みが煩いのだろうと予想していたが、その数はそれほど多くなく、かつ彼らは他の西洋人旅行者に対してアプローチしていたことから私は完全無視された形となり、意外にも極めて落ち着いた状況で駅舎を出ることができた。
ダナン大聖堂の近くに立地するこの日の宿泊ホテルまでは約2.5キロ、加えて前日同様に猛暑である。当初は当然タクシー利用を想定していたが、なぜか体調がすこぶる良かったので頑張れば歩けそうな気がし、気づけば目的地に向かって歩いていた。今考えても無謀な対応であったが、方向を間違えるリスクはほとんどなかった故に取りえた行動であろう。約25分歩いて無事宿泊ホテルに辿り着いたが、さすがに猛暑の中を歩き続けたことで相当疲労し、その後ホテルの部屋で1時間ほど休息することを余儀なくされた。
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