FC2ブログ

足立区出身税理士の海外旅行記

地元の東京都足立区で事務所を開業している税理士の海外旅行記です。

アウシュビッツガイドさんの話②(東欧旅行23)

 以下は、アウシュビッツガイドさんから聞いた話を私なりにまとめたものである。

〇第一次大戦でドイツが敗北し、ドイツは約20年に亘り貧困に耐えてきた。こうした我慢に耐えかねて、ドイツはドイツ民族による平和と繁栄を願うようになり、そこにヒトラーがつけ込んだ。ヒトラーは選挙によって選ばれた国会議員であるという立場を利用して、言葉巧みに大衆の心を掴んだ。そして、今のドイツの貧困の原因をどこかに責任転嫁することが必須と考え、ユダヤ人がそのターゲットになった。これは国家政策としてドイツ敗北まで続いた。

〇ヒトラーの独裁およびナチスによるユダヤ人迫害に対して、ドイツ国民は決して心から賛成したわけではない。しかし、積極的な反対もせずに傍観していた。自分達とは縁遠い対岸の話であり、しかも自分たちの生活に影響はないとでも考えていたのだろう。事実、ガス室に送られる前にユダヤ人から剥ぎ取った物品は、新たな物品製造の材料として利用され、こうした製造された製品は次々とドイツ国民に提供された。
 しかし、多くのドイツ国民はこうした事実を詳しく知らなかった。実は、この「傍観の姿勢」こそが歴史上の過ちを作り出す最大の敵と言えないこともない。政治に対する不信感が多少なりとも生じたならば、積極的に声を上げることが必要である。こうした行為は勇気のいることであるし、社会的には変人と思われるのだろうが、過去に繰り返された大きな誤ちは確実に少なくなる。

〇ドイツが目指した平和と繁栄の理想は、ドイツ国民にとっては魅力的に映った。しかし、それをドイツ人に限定したことが最大の失敗である。少なくともドイツは、この時点において世界一の研究開発技術力を有し、民族的にも大変優秀であった。こうしたドイツですら大きな誤ちを犯した。今の日本においても、同様の過ちが100%起きないという保証はない。

〇我々がアウシュビッツに来ること自体にそれほど大きな意味はない。なぜなら、ここを訪れる人はそれなりに問題意識を持っている人だからであり、その気持ちを改めて強く持つ又は確認するに過ぎない。今後我々が行うべきは、ここで感じたことを第三者にしっかり伝えることである。歴史を学ぶこと=人間の誤ちに歯止めをかけることであり、過去の歴史に学ばなければ再度アウシュビッツと同じ誤ちをたどるだろう。

中野浩志税理士事務所
スポンサーサイト



トラックバック

トラックバック URL
http://nakanotax.blog.fc2.com/tb.php/153-e5098425
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)