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足立区出身税理士の海外旅行記

地元の東京都足立区で事務所を開業している税理士の海外旅行記です。

海外旅行体験(アラブ③)

 この旅行中に最も苦しんだのはバクシーシ問題(特にエジプト)である。バクシーシとは、裕福な者が貧しい者に対して与える「施し」という意味である。日本人にはなかなか理解しづらい概念であるが、単なる寄付やお恵みとは異なるようである。
 しかし、実際には観光ガイド、タクシードライバーやラクダ使い、飲食店や土産物店などあらゆる状況下において様々な者から反強制的に要求される。さらに不愉快であるのは、事前の値段交渉で〇〇ポンド(エジプトの通貨単位)と調整・合意済であるにもかかわらず、役務提供途中でバクシーシを名目として突然金額を釣り上げてくることである。例えば、値段交渉を経てラクダに乗った後、降りる時になって突然3倍の値段を提示され、それを断ると降ろしてくれないといったケースである(ラクダの背中は大変高い位置にあるため、ラクダ使いの力を借りずに降りることは困難)。
 私の印象では、エジプト旅行中に1日3回はこうしたトラブルに遭遇していたと思う。最初は、(観光客相場では金額的に極めて僅少であるがために)安易に妥協してしまうケースもあったが、慣れてくると元の交渉金額に下がるまでは折れないという強固な姿勢を貫いた。また、相手が暴力に訴えてくることは絶対になく、加えて再度合意・和解すると彼らとの間に良好な関係を築けることも多かった。例えば、最初に宿泊したカイロ市内のホテルでは宿泊料金の問題でトラブルになったが、和解した後はオーナーと仲良くなり、市内の美味しい飲食店の紹介やアスワン行きの鉄道チケットの手配(この際に支払ったチケット代が正価である旨は後日確認した)など様々な便宜を図ってくれた。
 文化や風習は国・地域によって大きく異なり、特にイスラム圏においてこの傾向は強いと言える。こうした点を十分勘案した上で、あらゆる状況下においても過度に慌てることなく柔軟な姿勢を持って対応することが、旅の楽しさや感動に結びつくものと思う。

中野浩志税理士事務所
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